シンガポールでは、「イングリッシュネーム(English Name)」を持っている人が多く、その名前で呼び合うことが日常的になっています。
その背景事情としては、
① 多民族国家である(それぞれの国特有の名前の発音が相手にとっては難しいことが多い)こと
と
② もともとイギリス領だった(シンガポーリアンが英語の環境に慣れている)こと
があげられると思います。
日本人はちょっと気恥ずかしくて、あまりイングリッシュネームを付けない方が多いのですが、まわりの日本人以外はイングリッシュネームを付けている方が多いように思います。
そのイングリッシュネームの付け方については、以前、同僚のシンガポーリアンに聞いてみたところ、かなり自由な感じで、親が付ける場合もあれば、本人が必要に応じて付けたり(変えたり)することもあるとのことでした。
イングリッシュネームをIDカードやパスポートに併記(登録)する人もいれば、転職する度に変えるという人もいて、その取り扱い方は人それぞれみたいですね。
さて、そんなイングリッシュネームですが、時々、オフィスで大混乱(⁉)を巻き起こすことがありますっ!
それはどんなものかと言いますと、普段、イングリッシュネームで呼び合う同僚たちに対して、本名宛てで電話がかかってくるような場合です。
例えば、私の本名が「福 花子」として、イングリッシュネームが「ケイト」である場合、電話が「福 花子」さん宛てにかかってくると、電話を受けた人が「そんな人はいません!」となるような場合です。
本名のフルネームをしっかりとオフィスで共有していれば問題ないのですが、シンガポールにおいてはイングリッシュネームが公式風に扱われている場合が多く、名刺にも「イングリッシュネーム+名字」で印字されていることが多い為、お互いに正式な本名を知らない場合が多いのです。
中国やインドの名前であったりすると、日本人にとっては電話口での発音も聞き取りにくく、大体、混乱します。私もよく、混乱します(笑) 正直、メチャクチャ焦りますっ。
実はこれ、結構な「あるある話」ですので、電話をよく受ける可能性のある方は、同僚の本名(&発音)を予め、聞いておくと安心かも知れませんね!