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【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法(2021年)

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法
タツオ
シンガポールにも「マイナンバー」みたいなものはあるのかな?
シンガポールにも「マイナンバー」のような、「Singpass」という管理系デジタルIDがあります。いろんな場面で使われていますよ。
ケイト

 

シンガポールで生活するにあたり、「マイナンバー」的デジタルIDである「Singpass」はいろんな場面で使われています。

特に、政府系サービスにオンラインでアクセスする必要がある場合、必須となります。

 

今回、法人向けデジタルIDである「Corppass」との違いも含めて、「Singpass」の基本情報と申請方法をご紹介します!

 

この記事の内容

シンガポールの個人向け管理系デジタルID「Singpass」の基本情報

シンガポールの個人向け管理系デジタルID「Singpass」の申請方法

シンガポールの法人向け管理系デジタルID「Corppass」の基本情報とその違い

 

シンガポールの個人向け管理系デジタルID「Singpass」の基本情報

「Singpass」とは、どんなものか?

まず最初に、「Singpass」とはどういったものなのか、ご説明したいと思います。

「Singpass」の公式ホームページ には、以下のように記載されています。

What is Singpass?

Singapore Personal Access (or Singpass) is Singapore citizens’ and residents' trusted digital identity for convenient and secure access to thousands of government and private sector services, online and in person.

出典:Frequently Asked Questions - Singpass

 

上述の通り、政府および民間セクターが提供する何千ものサービスにアクセスする為の個人向けデジタルIDとなります。

 

「Singpass」は、どんな時に使うのか?

どのような場面で使用するかと言えば、例えば、

  • 個人所得税の申告
  • CPF残高の確認
  • メイド雇用関連手続き

などがあります。

 

また、最近では、銀行アプリのログイン時に「Singpass」を使用するなど、政府系サービスに限らず、幅広く、個人認証用デジタルIDとして使われています。

 

ちなみに、あとで少し触れますが、個人利用とは別に、法人向けサービスを利用する際にも「Singpass」を使用する場面が増えました。

法人向けデジタルIDである「Corppass」を使用していた範疇を、「Singpass」に置き換えるシンガポール政府の流れがあった為です。

 

こちらは追って、ご説明しますね。

ただ、先に知りたい方は、下記URLより飛んでご覧ください。

シンガポールの法人向け管理系デジタルID「Corppass」の基本情報とその違い

 

シンガポールの個人向け管理系デジタルID「Singpass」の申請方法

「Singpass」を取得できる対象者とは?

「Singpass」の申請ページ には、以下のように記載されています。

Who is eligible for Singpass?

The minimum age requirement is 15 years old.

The following groups of users are eligible to apply for Singpass:
Singapore Citizen and Permanent Resident
Employment Pass and Personalised Employment Pass holders
EntrePass holders
S-Pass holders
Dependant Pass holders (of EP, PEP, EntrePass and S-Pass holders)
Long Term Visit Pass-Plus (LTVP+) holders
Selected Long Term Visit Pass holders
Work Permit holders
Student Pass holders
Immigration Exemption Order holders

出典:Register for Singpass

 

上述のように、「15歳以上」で、かつ、「シンガポール国民」「シンガポール永住権保持者」「各種ビザ保持者(EP・S Pass・DPなど)」が対象となります。

 

「Singpass」の申請方法は?

「Singpass」の申請ページ にアクセスする

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

 

② 以下の必要情報を登録し、申請する

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

  • フルネーム(所有しているIDカードと同じ記載方法にて)
  • ID番号(IDカードに記載あり)
  • IDカード発行日(新しいタイプのIDカードには明記されていない為、ビザ所有者は「SGWorkPass」アプリでQRコードを読み取って確認する)

SGWorkPass

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

 

コロナ禍での状況にもよりますが、通常、一週間くらいで、登録住所宛てに書類が送られてきます。

 

ポイント

申請時に「2FA(Two-Factor Authentication:二段階認証)」の登録も求められた場合、あわせて行いましょう。

「2FA(二段階認証)」とは、ログイン時に登録携帯番号にワンタイムパスワードが届いて、ダブルチェックするセキュリティ上の仕組みのことです。

 

「Singpass」アプリとは?

ちなみに、「Singpass」にはアプリも存在し、携帯電話にインストールしておくと、ログイン時など、非常に便利でおすすめです。

Singpass

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

 

アプリがあれば、QRコードをスキャンし、登録パスコード(6桁の数字)を入れるだけで、スムーズにログインできます。

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

 

シンガポールの法人向け管理系デジタルID「Corppass」の基本情報とその違い

個人向け管理系デジタルID「Singpass」とは別に、法人向け管理系デジタルID「Corppass」があります。

 

法人の登記番号(ACRAに登記されているUEN番号)と連携し、当初、法人向けサービスにアクセスする為に、該当企業に関連する個々人に対して(必要に応じて)発行されました。

 

例えば、

  • 法人税の申告
  • 雇用主としてのCPF申告
  • 法人で外国人を雇用する際のビザ申請、ライセンス申請

などが対象でした。

 

ただ、「Singpass」管理システム側のセキュリティ強化や仕組みの改修等により、「Singpass」で個人情報を守りながら、シンプルに法人向けサービスにもアクセスできる準備が整ったということで、2021年7月現在、法人向けサービスへのアクセスも基本的に「Singpass」を使用するようになっています。

 

企業勤めの方は以前、「Singpass」と「Corppass」の両方のデジタルIDを管理していたかと思いますが、今はその必要性がなくなり、個人IDの管理も楽になりました。

 

【政府からのアナウンス】

【Singpass】シンガポール版マイナンバーの基本情報と申請方法

 

※「Corppass」管理システム自体は、各企業におけるアクセス権限設定等を行う為、今も残っています。

 

まとめ

シンガポール版マイナンバーの「Singpass」は、以前は企業勤めの方がメインで使用していました。

 

でも、今は銀行のオンラインサービスなど含め、さまざまな分野で連携してきている為、どなたでも「Singpass」を取得し、携帯アプリを登録しておくと、非常に便利だと思います。

 

この記事のまとめ

シンガポール版マイナンバーの「Singpass」は、政府および民間セクターが提供する何千ものサービスにアクセスする為の個人向けデジタルID

「15歳以上」で、かつ、「シンガポール国民」「シンガポール永住権保持者」「各種ビザ保持者(EP・S Pass・DPなど)」は申請可能

以前は法人向け管理系デジタルID「Corppass」でアクセスしていた法人向けサービスにも、今は「Singpass」でアクセスする形に変わっている

 

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