TOEICと言えば、「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストがメジャーですね。その名前の通り、「聞く」と「読む」の英語力を測るテストです。
学生時代の英語力レベルチェックや、就職活動や転職活動の際の自己アピールとして履歴書に書く為に受験した方も多いのではないでしょうか。
企業に入社した後も、人事部に求められて受験し、受験結果を会社に報告している方も多いかと思います。特に海外に関わる業務の方は、受験と報告を求められることが多いのではないでしょうか。
この記事では、シンガポールで「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストを受験する為の準備や当日の心積もりについて、実際にシンガポールで受験した経験をもとに、リアルな情報をご紹介します。
この記事の内容
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストとは一体、どんなテストなのか
シンガポールでの受験までの手順
シンガポールでの受験勉強の方法
テスト当日のリアルな情報
もくじ
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストとは一体、どんなテストなのか
まず、既によくご存知かも知れませんが、「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストとは一体、どんなテストなのか、簡単にご説明したいと思います。
TOEIC公式ホームページには、以下のように説明されています。
英語力の基礎となる、「聞く」と「読む」の力を測定することに特化したテストとなりますね。
そして、「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストは合計990点満点で、スコアの目安は下記情報が参考になります。
Score Descriptor Table(レベル別評価の一覧表)
目標点数はそれぞれ受験者によりますが、日常で英語を使う場合、730点以上がひとつの目安になるかと思います。
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストのシンガポール受験までの手順
受験手順①:シンガポールでの「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テスト申込方法
シンガポールで受験申込する方法は、基本的に以下の流れとなります。
≪ステップ1≫
シンガポールのTOEIC公式ホームページで、初回はユーザ登録します。
(2回目からは不要)
≪ステップ2≫
「TEST DATES」(開催予定のカレンダー)で開催日を確認し、
ユーザ・ログインしている状態で「Register for TOEIC Test」のリンクをクリックします。
その後、「BOOKINGS」から「Book a Test」を選択して希望する受験日を申し込みます。
≪ステップ3≫
「クレジットカード」か「PayPal」でのお支払い処理(「小切手」や「現金」でのお支払いも可能ですが、基本的には少ないと思います)が完了すれば、お申込み手続きは完了です。
手続き完了後はメールが届きますので、必ずご確認ください。
注意点
- 「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストは、リスケ(予約日変更)が一回可能となっています。
- 平日受験の場合、以前は10名ほど同時受験可能でしたが、コロナ禍の今、もう少し限定人数で開催されている可能性があります。
- 週末受験の場合、大きな会場(学校など)での受験となります。
受験手順②:シンガポールでの「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テスト受験直前の確認・注意点
受験日の10日ほど前になると、TOEIC事務局から「当日のお知らせ」メールが届きます。
その内容は「受験日時」「開場時間」「会場」「会場までの行き方」「持ちもの」「注意点」などです。
ちなみに、このメールは「返信必須」ですので、内容を確認した後は必ず、TOEIC事務局へご返信くださいね。
注意点
- 「当日のお知らせ」メール以外に、事前に受験票等は届きません。当日は、各自持参する「パスポート」で本人確認されます。(パスポートを忘れると、絶対に受験できません。ご注意を!)
- 「当日のお知らせ」メールで指定される二つの「持ちもの」のうち、一つが「パスポート」で、もう一つが「防寒用衣服」というのも不思議ですが、受験会場は本当に寒いので、絶対に持参すべきです。私は「カーディガン」「ひざ掛け用シャツ」「靴下」を基本セットとしていつも持参しています。
- 「当日のお知らせ」メールに書かれている通り、筆記用具は会場に用意されており(鉛筆2本+消しゴム1個)、持参したものは使えません。腕時計やハンドタオルも含めて、持参物はすべてバッグに入れる必要があり、持参したもので机に出せるのはパスポートだけです。
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストの受験勉強方法
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストは、ベーシックな筆記テストですので、受験方法自体に特殊なことはありません。
ただ、テストの特性に合わせた「慣れ」や「時間配分」は、得点アップの為に非常に重要です。
私が実践した中では、次の勉強方法が特に効果的だと感じましたので、ご紹介しますね!
◆参考書◆ 公式TOEIC Listening & Reading 問題集
◆参考書◆ TOEIC L & R TEST 出る単特急 金のフレーズ
問題集はいろいろ試しましたが、結果的に「公式」が一番実態に即している為、「公式」問題集を繰り返しこなす形が一番効果的で近道だと思います。
加えて、頻出フレーズや単語が上手くまとめられた「TOEIC TEST 特急シリーズ」の「出る単特急 金のフレーズ」で基礎力をカバーすると、落ち着いてテストに臨めると思います。目標レベル別に分かれている為、必要なところから勉強できるのも使いやすくて良いですね。おすすめです!
◆レッスン◆ QQEnglish TOEIC試験対策カリキュラム(TOEIC 目指せ!ハイスコアラー!/TOEIC ボキャブラリービルダー)
実は私は、オンライン英会話スクール「QQEnglish(QQイングリッシュ)」のレッスンを、約5年受けています。
「QQEnglish」には、こちらのバナーから飛べます
(2回の無料体験レッスンがお試しいただけます)
その「QQEnglish」が取り扱っているTOEIC試験対策カリキュラム「TOEIC 目指せ!ハイスコアラー!」や「TOEIC ボキャブラリービルダー」が、リスニングに慣れることも含めて効果的だったと思いますので、おすすめです!
ちなみに、私が「QQEnglish」を選んだ理由は、
① 先生が出社し、制服を着て、きちっと教えてくれる(ダラダラした感じがない)
② インターネットの通信環境が安定している(自宅ではなく、学校の環境だから)
③ テキストもレベルやタイプに合わせて、いろいろ選べる
からでした。
参考
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テスト当日のリアルな様子
受験当日①:シンガポールでの「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テスト当日の流れ
平日のシンガポールの受験会場は、「TOEIC Speaking Only」テストと同じく、Tanjong Pagar駅のC出口すぐのビル「International Plaza」です。
≪ステップ1≫
受付は簡単で、パスポートを見せて、氏名と住所を確認するくらいです。
ただ、コロナ禍の状況では、その他に検温や健康状態のアンケート等、何かと追加確認があります。その為、ギリギリ到着だと、少し焦るかも知れません。
≪ステップ2≫
受付を終えた後は、パスポート以外の荷物をTOEIC事務局へすべて預けて(預ける携帯電話の電源は、もちろんオフで!)、指定された座席に座ります。
座席には回答用紙と筆記用具が用意されており、一人ずつパーティションで区切られています。
※このタイミングで、トイレに行くことも可能です。(「International Plaza」では、トイレの鍵を借りる必要がある為、試験官に声をかけてください)
≪ステップ3≫
さて、いざ、テストが始まると、まずは「個人情報の記載」となります。試験官から、一ヵ所ずつ丁寧に説明してもらえるので迷わず記入できます。ご安心ください。
ちなみに、内容的には、氏名・性別・生年月日などの基本情報、勤務先情報、学歴や英語学習の歴史などでした。
≪ステップ4≫
さて、いざ、テストが始まると、2時間ノンストップのテストとなります。
2時間のテスト時間中は席を立てませんし、予想以上に冷える為、事前のトイレと防寒対策は必須です。
テストの進行は、日本で受験するものと同じです。
ただ、各自の時計がない分(壁時計はありますが)、前面のスクリーンにも残り時間を表示してくれます。そして、30分前・15分前・5分前に声をかけてくれます。
筆記テストは早く終わっても、席を立つことはできません。全員一斉に終了となるルールでした。
2時間が終了すると、問題用紙と回答用紙を試験官に手渡して、一斉退出となります。
受験当日②:「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テスト受験時の確認・注意点
基本、静寂の中での受験ですが、一度だけ、溜息や独り言の激しい男性受験者と受験が一緒になりました。
小さな会議室内での受験において、かなり気になり、集中が難しかった為、そういったことが起きる心積もりだけはしておいた方が良いかと思います。(その男性受験者は、何回か試験官から注意を受けていました)
また、試験会場は毎回、シンガポーリアン適正温度でエアコンが設定されている為、テスト開始後、すぐに身体が凍えてきます。防寒対策はしっかりと!
【まとめ】「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストの受験準備や当日の様子について
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R)」テストをシンガポールで受験して感じたことは、日本での受験と大差ない、ということです。
TOEICテスト自体、説明も問題も英語ですので、まさにグローバルな受験だと思います。
また、採点はシンガポール国内で行われる為、受験結果のレポートは1週間ほどで届きます。(その前に数日で、シンガポールのTOEIC公式ホームページの個人ページから確認可能となります)
受験申込さえ問題なくできれば、受験自体は基本的に問題ないかと思いますので、ぜひ、上記ステップを参考にして、しっかりお申込みくださいね!
この記事のまとめ
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R))」テスト受験を社員に求める企業も多い
「TOEIC Listening & Reading(TOEIC L&R))」テストのシンガポール受験当日本番は、日本受験と大差ない
受験時の防寒対策は必須(成績を左右するくらい、凍える寒さと思った方が良い)