今年も、チャイニーズニューイヤー(旧正月・CNY)の季節がやってきました。
2022年、シンガポールでは「2022年2月1日~2日」が旧正月休み(祝日)となります。
ただ、大晦日(チャイニーズニューイヤー・イブ)である「2022年1月31日」をお休みとする企業も多く、シンガポールでは珍しく「5連休」となる方が多くなっています。
シンガポールも世界の国々と同じく、「オミクロン株」の脅威を受けていますが、そんなコロナ禍であっても、定番の商品を贈り合い、定番の風景が街に広がっています。
そこで今回は、「ザ・定番」をご紹介したいと思います!
新年1月を迎えると、街にはまだクリスマスツリーが残りながらも、チャイニーズニューイヤー・モードに入ります。
(日本人が思う「お正月」は、あまり重要視されていない雰囲気ですっ)
チャイニーズニューイヤーらしくデコレーションされたオブジェが現れたり、
街中のショップも、一時的にチャイニーズニューイヤー専門店のようになったりします。
レストランに入れば、出してくれるウェットティッシュ(お手ふき)がチャイニーズニューイヤー仕様に変わっていることもあります。
贈り物の定番と言えば、やはり「バクワ(Bak Kwa)」ですね。
「甘い味つけの柔らかいジャーキー」を想像していただけると近いと思います。
ビーフはメジャーではない為(宗教上等の理由により食べない方も多い為)、ポークが一般的ですが、チキンを選べるところもあります。
ムスリム(イスラム教徒)の方に贈りたい場合などは、チキンを選びます。
美味しいと言われる有名店には「LIM CHEE GUAN」や「BEE CHENG HIANG」があります。
焼きたてのバクワを紙に包んで、ビニール袋に入れてラッピングしてくれます。
ちなみに、これらは買ってすぐ、手持ちで相手に渡せる場合はおすすめですが、複数先へ贈る為にまとめ買いし、後日、デリバリー手配するような場合は、密封パックされている商品を選ぶのも良いと思います。
実は以前、上述のような形でラッピングされたバクワを贈ったところ、「カビのようなものが付いていた」という連絡を受けたことがあります。
本当にカビだったのかどうかはわかりませんが(賞味期限的にも余裕はありました)、食べもののことですし、安全面や衛生面を考えると、密封されていると安心だなと思いました。
「FRAGRANCE」もメジャーなお店で、かつ、密封パックや保冷バッグなどが整っていますので、使い勝手は良いと思います。
また、「バクワ(Bak Kwa)」とあわせて定番なのは、「パイナップルケーキ」です。
パイナップルは、中華系の方にとって「縁起が良いもの」とされています。
そのパイナップルのジャムを包んだり、トッピングしたりした「パイナップルケーキ」は甘酸っぱくて、万人受けする美味しさです。
同じく、「みかん」も「縁起が良いもの」とされていて、気軽に贈り合います。
そして、その他の定番と言えば、「アンパオ(Ang Pao)」でしょう。
お年玉のようなものです。
チャイニーズニューイヤーには、親や子供、お世話になった方々、親しい方々など、いろいろなシチュエーションでアンパオを渡す機会があります。
その分、金額も気持ちなので、少額からいろいろなパターンがあります。あくまで気持ち次第ですが、ただ、縁起の悪い数字(4=死)は避けます。また、新札を入れます。
おもしろいことに、そのアンパオの為の「アンパオ袋(お年玉袋)」も定番のギフトとして、もらう機会が多くあります。
チャイニーズニューイヤー前には、スーパーマーケットで商品のおまけとしてもらったり、企業のノベルティグッズとしてもらったり、たくさんもらいます。
それだけ、チャイニーズニューイヤーにアンパオを配るということなのでしょうね。
せっかくのチャイニーズニューイヤー・シーズン、海外旅行が難しい分、シンガポールらしさを国内で楽しみたいですね!