シンガポールでは今でも意外に、会社でも、個人でも、小切手を使う機会があります。
普段、小切手を使い慣れていない私たちがいきなり小切手をもらうと、戸惑いますよね。
また、小切手の発行手配が必要となった場合も、最初は困惑すると思います。
そこで今回は、小切手の「発行方法」と「現金化(入金)」する方法について、わかりやすくご説明します。
この記事の内容
シンガポールでの小切手の「発行方法」について
シンガポールでの小切手の「現金化(入金)」する方法について
シンガポールでの小切手の「発行方法」について
シンガポールで小切手を発行する機会は、個人でもありますが、会社の用途である方が多いかも知れません。
経理担当となった方は、いきなり「小切手を切っておいて」と言われることがあるかも知れませんので、そんな時は以下の内容を参考に準備してください。
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出典:Deposit/Issue a Cheque(DBS)
【1】「二本線」を書き入れることで「線引小切手(crossed cheque)」になります。この二本線が記載されていると、宛名の受取人の銀行口座にしか振り込まれなくなります。この二本線が書かれていない場合、誰でも現金化できてしまいますので、紛失・盗難防止対策として、必ず記載しましょう。
【2】基本的には「発行日」を記載します。ただし、「先日付小切手(post-dated cheque)」とする場合は未来日付の記載も可能です。記載された日付以降、小切手は有効となります。
【3】受取人の「宛名名義」を正確に記載します(先方の銀行口座名義とも一致していること)。ちなみに以前、記載文字が読みづらく、判別が難しいということで受取拒否された小切手がありましたので、丁寧に記載しましょう。
【4】「該当金額」を英語表記します。末尾に「only」と記載し、その後の空白には何も書き足されないように「横線」を引いておきます。
【5】「該当金額」を数字表記します。小数点以下第二位まで正確に記載しましょう。その後の空白には何も書き足されないように「横線」を引いておきます。
【6】該当金額欄の上の「Or Bearer」を横線で消します。その結果、指定された受取人だけが受取可能となります。
【7】小切手の発行者が「(銀行に登録されている)サイン」を正確に記載します。
シンガポールでの小切手の「現金化(入金)」する方法について
シンガポールで小切手を受け取る機会は、思いのほか、多くあります。
入居時にオーナー負担の購入予算(家具など)を受け取る際や、水道光熱費(SPサービス)のセキュリティ・デポジットの返金を受け取る際など、ちょっとした時に小切手を渡される機会が出てきます。
受け取った小切手を自身の銀行口座へ入金したい場合、表面の宛名名義や金額等に間違いがないことを確認した後、以下の手順で行ってください。
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出典:Deposit/Issue a Cheque(DBS)
【a】「(入金する銀行の)銀行口座番号」を記載します。
【b】「受取人名義」を記載します。
【c】万が一、銀行側が問い合わせたい場合に使える「連絡先電話番号」を記載します。
裏面の記載が完成した後は、最寄りの「(入金する銀行の)Cheque Deposit Box」に放り込めば完了です!
投函する時間帯で着金日は異なりますが、平日は1~2営業日後に確認できると思えば良いでしょう。
まとめ
日本ではあまり小切手に触れる機会がない為、最初は戸惑うかと思います。
ただ、実際の手続きは簡単ですので、このブログを参考にして、ご対応くださいね。
ちなみに、小切手の有効期限は「6ヶ月」となります。その点は、ご注意ください!
この記事のまとめ
シンガポールで小切手を発行する際、表面に正確に「宛名名義」「金額」「発行日付」を記載し、「線引小切手(crossed cheque)」とする為に「二本線」を書き入れ、「Or Bearer」を横線で消す ※サインは銀行登録のものを正確に
シンガポールで小切手を現金化(入金)する際、裏面に正確に「受取人の銀行口座番号」「受取人名義」「連絡先電話番号」を書き入れ、該当銀行の「Cheque Deposit Box」に投函する
小切手の有効期限は「6ヶ月」となる