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【銀行サイナー】シンガポール法人銀行口座のサイナー(署名者)追加手続きについて

【銀行サイナー】シンガポール法人銀行口座のサイナー(署名者)追加手続きについて
タツオ
シンガポールの会社が持っている銀行口座の「署名者」を追加したい場合、どんな手続きが必要になるのかな?
銀行によって異なりますが、大きな流れは似ているので、今回、基本的な流れをお伝えしますね。
ケイト

 

シンガポールの企業が保有している法人銀行口座。

その銀行口座の「サイナー(署名者)」には、ローカルダイレクター(現地取締役)が登録されていることが多いかと思います。

 

今回、ローカルダイレクターの増員や交代等に際して発生する、サイナーの追加手続きについてご説明します。

 

この記事の内容

シンガポールの法人銀行口座における、「サイナー(署名者)」の役割について

シンガポール法人銀行口座(ローカルバンク)の「サイナー(署名者)」追加手続きについて

シンガポール法人銀行口座(日系銀行)の「サイナー(署名者)」追加手続きについて

 

シンガポールの法人銀行口座における、「サイナー(署名者)」の役割について

シンガポールで企業立ち上げから参画される場合を除いて、基本的には既に設立されている企業へ入社・赴任される方が多いかと思います。

その場合、その企業が保有している法人銀行口座には、最低一名は「サイナー(署名者)」が登録されています。

 

サイナーとは、その法人銀行口座に関して、実行権限を持つ人のことを言います。

別の通貨の追加口座を開いたり、ユーザの登録・削除をしたり、小切手にサインする等、銀行に対して行う手続きの承認権限を持つ人となります。

 

銀行によって必須条件ではありませんが、ローカルダイレクター(現地取締役)がサイナーとして登録されていることが多いかと思います。

そして、ローカルダイレクターの増員や交代等が発生すると、サイナーの追加手続きが発生します。

 

シンガポール法人銀行口座(ローカルバンク)の「サイナー(署名者)」追加手続きについて

シンガポール法人銀行口座(ローカルバンク)の一例として、メジャーバンクの一つである「OCBC銀行」の情報をもとに、具体的にご紹介したいと思います。

この情報は、2021年11月現在の情報となります。

コロナ禍において、手続き方針も変更が頻繁に生じています。最新情報は適宜、銀行側にご確認ください。

 

ローカルバンク(OCBC銀行)の「サイナー」追加手続きの必要書類について

まず、「OCBC銀行」においては、サイナー登録できる条件として、ダイレクター(取締役)であることが求められます。

その証拠として、「BizFile(シンガポール版登記簿謄本:正式名は「Business Profile」)」の提出が求められます。

 

※「BizFile」について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

【BizFile】シンガポール版登記簿謄本の基本情報と取得・購入方法

 

そして、必要書類は以下の通りです。(2021年11月現在)

Board Resolution《取締役議事録》

Business Account Maintenance Form《サイナー追加登録者の詳細情報申請書》

Certified True Copy of NRIC / Foreign Passport of the new signatories《公証人等に認証された個人情報書類》(外国人の場合はパスポート)
※補足事項は、後述の「申請方法」に記載します。

Certified Proof of Residential Address《公証人等に認証された居住地情報》
※補足事項は、後述の「申請方法」に記載します。

Latest ACRA Business Profile (Local Incorporated Companies) or Certified True Copy of Certificate of Incumbency (Foreign Incorporated Companies) (issued no earlier than 12 months prior to the date indicated on this update form)《登記簿謄本》

Apply and Manage OCBC Velocity Form《オンラインバンキングのユーザ権限登録申請書》(必要に応じて)

 

Board Resolution《取締役議事録》」に関しては、ローカルバンクは基本的に、その銀行の自社フォームで申告する必要があります。

その他の書式は受け付けません。

 

サイナーの変更に関して、会社法上は特に「DR(Directors’ Resolution)」の作成は義務づけられていない為、別途、DRを用意するかどうかは、会社判断となります。

 

※「DR」について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

【AGM/EGM/DR】シンガポールの株主総会・取締役会の基本情報

 

ローカルバンク(OCBC銀行)の「サイナー」追加手続きの申請方法について

以前は各書類の原本提出が必須で、銀行窓口へ出向く必要がありました。

あわせて、パスポートや居住地情報証明書類(SPサービスの請求書など)も現物を持参する為、実際は公証人等による認証がなくても、実物確認でOKとなっていました。

 

しかし、2021年11月現在、コロナ禍において、必要書類はスキャンコピーをメールで提出する形でもOKとなりました。

その代わり、(提出書類の確認が完了した後)以下のような2種類のリアル確認が、OCBC銀行との間に発生します。

 

① 今回の申請を承認するサイナーとの電話確認

(本人確認として、そのサイナーは電話を通して、実際にオンラインバンキングの最新情報を確認できているか等のチェックを受けます)

② 新しく登録されるサイナーとのビデオ会議経由の確認

(ビデオ会議を通して、パスポート・居住地情報証明書類・直筆サインをOCBC銀行側へ見せて、本人確認を受けます)

 

シンガポール法人銀行口座(日系銀行)の「サイナー(署名者)」追加手続きについて

シンガポール法人銀行口座(日系銀行)の一例として、メジャーバンクの一つである「SMBC銀行」の情報をもとに、具体的にご紹介したいと思います。

この情報は、2021年11月現在の情報となります。

コロナ禍において、手続き方針も変更が頻繁に生じています。最新情報は適宜、銀行側にご確認ください。

 

日系銀行(SMBC銀行)の「サイナー」追加手続きの必要書類について

まず、「SMBC銀行」においては、サイナー登録できる条件として、ダイレクター(取締役)は必須ではありません。

 

その為、例えば、日本本社に在籍するコントローラー(財務監査者)をサイナーに登録することも可能です。

その場合でも、必要書類の内容は同じですが、日本語の書類はシンガポール側で受け付けられませんので、公式の翻訳書類を添付する必要があります。

 

そして、必要書類は以下の通りです。(2021年11月現在)

Extract of Director's Resolution (DR)《取締役議事録》

Update of Account Form《サイナー追加登録者の詳細情報申請書》

Certified True Copy of NRIC / Foreign Passport of the new signatories《公証人等に認証された個人情報書類》(外国人の場合はパスポート)
※補足事項は、後述の「申請方法」に記載します。

Certified Proof of Residential Address《公証人等に認証された居住地情報》
※補足事項は、後述の「申請方法」に記載します。

Update Telephone/Fax/Email Indemnity Form《問合せ権限等の追加更新申請書》(必要に応じて)

Request of Addition of User Form《オンラインバンキングのユーザ権限登録申請書》(必要に応じて)
※希望する場合、SMBC銀行側でフォームを作成してくれます。

 

ローカルバンクでは自社フォームが一般的な「Board Resolution《取締役議事録》」ですが、SMBC銀行には逆に、自社フォームがありません。

その代わり、会社側で「DR(Directors’ Resolution)」の用意を求められ、その書類提出が求められます。

サンプルフォーマットは共有してくれますので、それをもとに、自分達で用意する形となります。

 

※「DR」について詳しく知りたい方は、下記ページをご覧ください。

【AGM/EGM/DR】シンガポールの株主総会・取締役会の基本情報

 

日系銀行(SMBC銀行)の「サイナー」追加手続きの申請方法について

2021年11月現在、コロナ禍においても、SMBC銀行は変わらず、すべての必要書類は原本提出が必須となります。

その為、パスポートや居住地情報証明書類も、必ず認証を受けた原本が必要となります。

 

認証に関しては、具体的には「Certified True Copy by either Notary Public, Certified Public Accountants or Lawyer」と規定されていますので、その条件に見合った先(公証人・公認会計士・弁護士)に依頼しましょう。

 

すべての書類がそろった後は、宅急便等の追跡できる配送サービスを用いて、SMBC銀行の担当者へ送られることをおすすめします。

 

まとめ

シンガポール法人銀行口座の「サイナー(署名者)」追加手続きは、書類準備には少し時間がかかりますが、手続き自体はシンプルなものとなります。

ただ、銀行や時期によって対応方針の温度感や必要書類が変わってきますので、上述の情報を参考にしつつ、適宜、最新情報をご確認くださいね。

 

この記事のまとめ

サイナーとは、その法人銀行口座に関して、実行権限を持つ人のことを指す

ローカルバンクでも日系銀行でも、サイナー追加申請時の必要書類は類似しているが、それぞれ独自フォームや条件が異なる

コロナ禍において手続き方針の変更が頻繁に生じている為、最新情報は適宜、銀行側に要確認

 

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