「Smart Nation」構想を推し進めるシンガポールでは、生活におけるデジタル化が進んでいます。その為、家でも、外でも、「ネット接続」は生活必需品となります。
今回は、そんな必須となる「通信手段」における一般的な契約方法を、メジャーなISP情報とあわせて、ご紹介します。
「Smart Nation」構想とは
「Smart Nation(スマートネーション)」は、2014年にリー・シェンロン首相が構想を発表し、シンガポールが国を挙げて取り組んでいます。
デジタル技術を活用することで、「より良い暮らし、より多くの機会、より強固なコミュニティ」を実現することを目的としています。
重点分野としては、
- 都市生活(Urban Living)
- 交通(Transport)
- 健康(Health)
- 電子政府(Digital Government Services)
- 企業・ビジネス支援(Startups And Businesses)
が掲げられています。
この記事の内容
シンガポールのメジャーなISP/携帯電話キャリア情報
シンガポールでの携帯電話の契約事情
シンガポールで「携帯電話」「SIMカード」「インターネット回線」を契約する方法
もくじ
シンガポールのメジャーなISP/携帯電話キャリア情報
シンガポールには、以下の三大ISP(インターネットサービスプロバイダー)があり、携帯電話のキャリアも同様です。
その為、一般的に携帯電話を契約する場合、この3社の中から選ぶことが一般的です。
Singtel(Singapore Telecommunications Limited)
StarHub(StarHub Limited)
M1(M1 Limited)
Singtelは元電電公社で、シンガポール最大シェアのキャリアとなります。
ただ、他の2社も使っている人は多いので、お好きなプランのあるキャリアを選択するのが一番かと思います。
ちなみに、私の携帯電話の契約は、会社から支給されているものはSingtelで、プライベートはStarHubとなります。どちらも使い勝手には大差ないように思います。
シンガポールでの携帯電話の契約事情
まず、大前提として、シンガポールには「SIMロック制度」がありません。
その為、キャリアに、スマホ本体の手配でしばられない、という前提条件があります。
そして、携帯電話の契約タイプには、「プリペイド」と「ポストペイド」の2種類があります。
プリペイド:有効期間内で、購入した分だけ、使用可能なタイプ。解約手続きは不要。主に旅行者や短期滞在者向け。
ポストペイド:日本と同じような契約方式。対象となる契約期間があり、毎月、「月額費用+超過料金(あれば)」を支払うスタイル。途中解約には違約金が伴う。
シンガポールで生活することを想定すると、一般的に「ポストペイド」式の契約方法を選択する方が多いかと思います。
その場合、前述の通り、「SIMロック制度」がない為、「スマホ本体付きの契約タイプ」を選ぶ方もいれば、「SIMカードだけの契約タイプ」を選ぶ方もいらっしゃるかと思います。
「SIMカードだけの契約タイプ」を選択する場合は、自分自身で「SIMフリースマホ」を事前に準備する必要があります。
Singtel(Singapore Telecommunications Limited)
StarHub(StarHub Limited)
M1(M1 Limited)
シンガポールで「携帯電話」「SIMカード」「インターネット回線」を契約する方法
シンガポールで「携帯電話」「SIMカード」を契約する方法
携帯電話を契約する場合、以下のものが必要となります。
基本的には必要書類を持参し、ショップ窓口で申し込む方法が一番簡単かと思います。
パスポート
ビザ
住所を証明する書類(「賃貸契約書」や「水道光熱費の請求書」等)
シンガポールで「インターネット回線」を契約する方法
基本的に携帯電話を契約する場合と同様ですが、同じキャリアに申し込む場合、同時に手続きすると簡単です。
ただ、ISP(インターネットサービスプロバイダー)に関しては、以下のような新興キャリアもコストパフォーマンスが良く、使っている人も多いので、選択肢として検討する価値はあるかと思います。
MyRepublic(MyRepublic Limited)
ViewQwest(ViewQwest Pte Ltd)
ショップがあって直接、話を聞けたこともあり、我が家は今、MyRepublicを使っています。
まとめ
「Smart Nation(スマートネーション)」構想の進むシンガポールでは、日常的に政府が推奨するアプリ(「TraceTogether」など)を使用する場面も多く、「ネット接続」は生活必需品となります。
その為、シンガポールで生活を始める場合、早々に契約手続きを進めましょう!
この記事のまとめ
シンガポールの三大ISPかつ携帯電話キャリアは「Singtel」「StarHub」「M1」
シンガポールでは携帯電話に「SIMロック制度」がない
シンガポールで生活することを想定すると、一般的に「ポストペイド」式の契約方法を選択することが多く、その場合、「スマホ本体付きの契約タイプ」でも「SIMカードだけの契約タイプ」でも選べる(「SIMカードだけの契約タイプ」を選択する場合、自分自身で「SIMフリースマホ」本体の手配が必要)
インターネット回線の契約は、三大ISP以外に「MyRepublic」や「ViewQwest」もよく使われている