シンガポール生活を始めるにあたり、家と携帯電話の確保、銀行口座の開設が真っ先に必要となります。
海外の銀行金利(年利)は日本よりずっと良く、シンガポールも例外ではありません。口座開設のチャンスがあるなら、ぜひ作りましょう。
また、クレジットカード自体は必須ではありませんが、こちらも日本と比べて金利が良い等メリットが多い為、ぜひ早めに作成されることをおすすめします。
今回はそんな、シンガポールのおすすめ銀行とクレジットカードの作り方についてご紹介します!
この記事の内容
シンガポールのおすすめ(メジャー)銀行情報
シンガポールのクレジットカードのお得情報
シンガポールのクレジットカードの作り方
シンガポールのおすすめ(メジャー)銀行情報
シンガポール生活を始めるにあたり、家と携帯電話を確保できたら、次は銀行口座の開設が必須です。この三点が、必要最低限のスタートラインとなります。
(シンガポールでの居住を認める「滞在許可証」を所有している前提のお話です)
そこで、よく「どの銀行を選べば良いですか?」というご質問を受けますが、シンガポールで銀行口座を開設する場合、以下の三行から選ぶことをおすすめします。これらは、シンガポール資本の三大銀行となります。
DBS銀行
DBS Bank Limited
星展银行有限公司
OCBC銀行
Oversea-Chinese Banking Corporation Limited
華僑銀行
UOB銀行
United Overseas Bank Limited
大华银行有限公司
シンガポールには他にも外資系銀行などいろいろ選択肢があり、求める条件によっては、そちらを選ぶ選択肢もあります。
ただ、最初に開設する銀行口座は、日常使いを想定すると、「利便性」も重要なポイントとなります。
シンガポール国内に多くの店舗やATMがあるのは上記三行で、現金引落しや小切手の投函(シンガポールは小切手が活用されている為、会社から小切手で支払いを受けることもあります)なども考えると、自宅やオフィス付近にあるこの三行から選ぶのが得策かと思います。
また、これらの三行は、Global Financeの発表する「世界で最も安全な銀行ランキング」において、アジアのトップ3に入っていますので、純粋に銀行としても安心・安定でおすすめです。
【世界で最も安全な銀行ランキング(出典:Global Finance)】
Global Finance Names The 2020 World's Safest Banks (記事)
Global Finance Names The World's 50 Safest Banks 2020 (「世界トップ50」の詳細資料)
ちなみに、ご参考までに、外国人としてのシンガポールでの銀行口座開設条件として、「合法的にシンガポールに居住していることを示す滞在許可証」を保有していることが必要です。具体的には、就労許可証などのビザを持っていることが必須条件です。
その上で、銀行口座開設申請時の必要書類としては、主に以下の通りです。各行で追加条件がある場合もありますので、実際の申請時は銀行に赴き、必ずご確認ください。
- パスポート
- シンガポールの滞在許可証(ビザ類)
- 携帯電話番号
- 住所証明書類(賃貸契約書控えや3ヶ月以内の光熱費請求書など)
- 初回預金額(目安:SGD1,000.00~)
シンガポールのクレジットカードのお得情報
シンガポールで銀行口座を開設すると、そのまま銀行のデビットカードも作ってもらえることが多いです。
デビットカードにもVISA等の機能が付いている為、ユーザーとしては、利用額の引落しがすぐに行われるか、月次でまとめて支払うか、の違い程度しか感じないと思います。
その為、あえてクレジットカードを作成されない人も多いかも知れませんが、クレジットカードは作成することでもらえる各行のプロモーション(お得ポイント)がありますし、オンラインショッピング・サイトでデビットカードが使用できない場合もあります。
また、日本へ一時帰国される際に、海外発行のクレジットカードを使用することで割引が適用される場合もありますので、クレジットカードはぜひ早めに作成されることをおすすめします。
シンガポール資本の三大銀行【DBS銀行・OCBC銀行・UOB銀行】でクレジットカードを作成した場合(基本的に、クレジットカード口座を給与の支払い口座に設定する前提条件があります)、2021年1月現在、以下のような金利プロモーションがあります。ご検討時の参考になさってください。
各行の設定条件はそれぞれ異なりますが、基本的には以下のような形となります。
- 各行の銀行口座を「給与支払い口座」に指定し、
- 各行で作成した「クレジットカードの月次最低利用額」(例えば、SGD500.00)を使用することで、銀行口座内の一定額に対して、優遇金利が毎月付与されます。
- 更に、保険や投資サービスなどの該当銀行が提供しているサービス(カテゴリー)を追加することで、更なる優遇金利が自動的に付与されます。
参考
・新型コロナ(COVID-19)前はもっと良いプロモーション条件のものもありましたが、昨年、一部改訂があり、条件が下がってしまいました。コロナ禍が落ち着くと、また条件が良くなるかも知れません。
参考
・クレジットカードの年会費は大体、初年度無料で、2年目以降発生するという条件のところが多いのですが、シンガポールには「Waiver」という特殊な文化があり、銀行に申請すると、よほどのこと(クレジットカードをほとんど利用していない等)がない限り、年会費を免除してくれます。特別な書類提出は必要なく、電話やオンライン・バンクからの申請も可能です。この文化は衝撃的ですね。
参考
・レストランやショッピングモールなどで、提携している銀行のクレジットカードを使用すると「10~50%オフ」割引サービスが受けられるなど、いろいろお得なサービスもあります。
シンガポールのクレジットカードの作り方
どの銀行(給与口座と紐づけられる銀行前提)でクレジットカードを作るか決めた後は、必要書類を持って、該当銀行へ行きましょう。
DBS銀行などは自宅からオンライン申請が可能だとうたっていますが、意外にいろいろ確認事項や必要書類のチェック等がある為、経験上、銀行窓口へ直接申請に行かれることをおすすめします。
私たちはDBS銀行とOCBC銀行での経験がありますが、2020年時点では、以下の書類を求められました。今後の申請時は念のため、最新情報をご確認ください。
- パスポート
- シンガポールの滞在許可証(ビザ類・DPカード保持者で勤務している場合はLOC控えもあわせて)
- 携帯電話番号
- 最新の住所証明書類(3ヶ月以内の光熱費請求書など)
※LOC(Letter of Consent)とは:本来働く為のビザではないDependant’s Pass(DP・配偶者ビザ)などを持っている外国人が、シンガポール国内で働く為の労働許可証のことを言います。勤務先の企業がMinistry of Manpower(労働省)へ申請し、取得します。
注意
2021年5月1日以降、DPカード保持者が「LOC」を新規取得・更新することはできなくなりました。
DPカード保持者が働きたい場合、もしくは、現在有効な「LOC」の期間が満了した後は、個人として「就労ビザ(EPやS Pass)」を取得する必要があります。
詳しくは、以下の記事を参考にしてください。
ちなみに、もし、他にメリットがあって、上記銀行以外のクレジットカードを作成されたい場合は、各発行会社の条件に則って必要書類等をご用意ください。(最低給与条件等、申請条件や必要書類も異なってきます)
まとめ
シンガポール生活で基盤となる金融機関関連準備として、銀行口座の開設とクレジットカードの作成があります。
いろいろメリット面を比較すると、給与口座を設ける銀行で、クレジットカードも作成してしまう方が、条件が良く、融通も効きやすいように思います。
まだ、クレジットカードを作ってらっしゃらない場合は、ご自身の口座のある銀行と一度確認されることをおすすめします!
この記事のまとめ
シンガポールで銀行口座を開設するなら、国内資本の三大銀行(DBS銀行・OCBC銀行・UOB銀行)がおすすめ
クレジットカードはデビットカードよりメリットが多い為、早めに作成する方がお得
給与口座を設ける銀行でクレジットカードを作成すると、条件が良く、融通も効きやすい