いろんな方がネット上で解説してくれているんだけど、なかなか全体を網羅するのは難しいんだよね~。ということで、自分でIT業界の分類表を作ってみたので参考してみてよ。
自己紹介でも書きましたが、私は20台半ばに、何もわからないまま「これからは IT業界だろう!」ということで、たまたま募集していた通信会社に入りました。
でもその後よく考えることは、IT業界といっても非常に幅広いので、もうちょっとちゃんと理解して転職活動すればよかったな、ということです。
今は結果的にいい会社に再転職したのですが、最初からちゃんと構造を理解できれば、それに越したことはありません。
IT業界は非常に先進的な業界ではありますが、それだけに動きも早く、単語も横文字が多いため、なかなか全体像がつかみにくい業界だと思います。
実際にIT業界で働いている人でさえ、なかなか体系的に解説するのに困ってしまう時があります。
そこで頑張って一覧表にまとめてみたので、就活や転職、業界研究の参考になれば幸いです。
この記事の内容
複雑なIT業界を分類表にしてみた
ここ10年でIT業界に起きている変化は?
就活や転職で抑えるべきポイントは?
複雑なIT業界を分類表にしてみた
様々なサイトや書籍、そして何よりも自分の経験をもとに、IT業界の分類表を作製してみました!
この表でもまだまだ足りないような気がしますが、一旦は読者の皆さんにお役に立てるレベルまで来たので公開したいと思います。表は随時アップデートしていく予定です!
IT業界分類表(2020年まとめ) #クリックすると画像を拡大できます。
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IT業界分類表(2020年まとめ)
さて、IT業界を見る際に、まずはどこから注目したらよいか、ということでいえば、法人向けか個人向けか、というところを見ていく必要があります。
今回の分類表は、主に法人向けを中心にまとめています。というのは、個人向けは皆さん、ITの利用者として業界のイメージがつきやすいと思いますので、あまりここでは深入りしていません。
次に法人向けを見る際に、大カテゴリとして、どういった分野のソリューションを提供している会社かを見ていく必要があります。
今回は、次のように分類してみました。
- コンサルティング
- アプリケーション
- インフラ
- セキュリティ
- システムインテグレーション
次に、中カテゴリとして、どういった起源から派生した会社なのか? どういったソリューションを扱っているのかを大きな視点で見ていくことが分かりやすいと考えます。特にインフラは範囲が広く、次のように分類してみました。
- ハードウェア
- ソフトウェア
- 通信
- クラウド
- データセンター
- システム保守
最後に、小カテゴリとして、どういった顧客や、何に特化したソリューションを提供しているのか、を抑えれば頭の整理ができるでしょう。
例えばハードウェアといっても、PCからネットワーク機器、サーバなど様々な分野がありますので、どの会社がどこに強みを持っているかを把握すると、業界の構造が見えてくると思います。
ここ10年でIT業界に起きている変化は?
日進月歩のIT業界ですが、やはり私が感じる最も大きな変化は、クラウドサービスの成長ではないかと思います。日本は特に自然災害も多く、自社内にサーバを置くことのリスクが非常に大きいことは、過去の大災害から証明されています。
こういったお国事情と、クラウドサービスの成長がマッチして、企業がサーバを買わずに、クラウドサービス事業者が提供するインフラを利用することが圧倒的に増えたのがこの10年だと思います。いわゆるクラウドファーストです。
そうなると、サーバベンダーは企業ではなく、クラウドサービス事業者にサーバを販売する必要があるため、非常に大きな変化だと思います。
データセンター(サーバを設置するための堅牢な建物)事業者も同様です。企業がクラウドサービスを利用しはじめると、自社でデータセンターを契約する必要がなくなるため、クラウドサービス事業者にデータセンターを販売する必要が出てきます。
ここではあまり細かい話を書きませんが、クラウドサービスの利用が増えて、業界の構造が変わってきているということだけまずは認識していただければと思います。
就活や転職で抑えるべきポイントは?
前述の例の通り、IT業界の中でも成長している分野と、そうでない分野があります。ここをどう見極めるかが重要だと私は思います。どこの分野が良いとは一概には言えませんし、個々の会社によって社風も違います。
先のデータセンター事業者でいえば、企業向けよりもクラウドサービス事業者向けの方が、販売ボリュームは上がって効率化できるケースもあります。
あくまでも個人的感想ですが、今後のIT業界については、以下のことが言えるのではないかと思います。
- クラウドサービスなど、インフラが整備されてきているので、コンサルティングやアプリケーションなど、ITを活用してどう会社の業績を伸ばすか、という分野がより重要になってきそう(いわゆるDXの分野)
- セキュリティソリューションは、IT利用が増える限り必ずニーズはある。しかしながら競争も激しい
- 最終的にお客様にITソリューションを提供するシステムインテグレーション会社は必要であるが、クラウドサービスやセキュリティに精通するなど、特徴を出していく必要がある
また、アメリカを中心とする外国企業がやはりIT製品では強いのですが、彼らは頻繁にM&A(合併と買収)を繰り返して、場合によってはリストラもしますので、このあたりも長く一つの会社で頑張っていきたいと思う人には注意が必要です。
あとは自身の性格的に 機械が好き、プログラムが好き、人と話すのが好き、など、そういったところも実は重要な検討要素だと思います。
まとめ
IT業界やITソシューションについては、かなり複雑でわかりづらいと思います。今後もできるだけ簡潔に整理した記事を書いていきますので、よろしくお願いいたします。
この記事のまとめ
IT業界はかなり複雑、大きなカテゴリから順番に理解していくことが有効
IT業界でも日々変革が起きており、テクノロジーの発展で、業界の構造も変わってきているので注意しよう
就活や転職を考えている方は、IT業界の中でも今後伸びていく分野はどこか、また、自分自身の相性が合う分野をしっかり見極めよう