キャッシュレス化が進むシンガポールでは、さまざまな送金サービスが存在します。
その中でも「PayNow」はシンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore)主導により複数の主要銀行と連携し、広く普及しています。
これから使い始める方が簡単に設定・利用開始できるよう、今回、基本情報をお伝えします!
この記事の内容
「PayNow」とは一体、どんなものか?
「PayNow」を使い始める為に必要な設定方法
「PayNow」による送金方法
もくじ
「PayNow」とは一体、どんなものか?
「PayNow」の概要について
「PayNow」は2017年7月10日から、シンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore)主導により複数の主要銀行と連携し、展開を開始した送金サービスです。
最初は個人向けサービスとして始まりましたが、その後、企業向けに拡張され、更に、主要銀行だけでなく、一部のメジャーな非金融機関とも連携されるようになりました。
「PayNow」は「24時間365日利用可能」で、「送金手数料は無料」という、便利でお得なサービスです。
個人間送金の場合、基本的には相手の「携帯電話番号」を使い、企業への支払時には「UEN(Unique Entity Number:個別企業登録番号)」を使って送金します。
※「Singapore NRIC / FIN:個人ID番号」を使っての個人間送金も可能となっていますが、受取人が送金者に自分自身の「個人ID番号」を伝える必要がある為、使っている方は少ないと思われます。
実は「PayNow」開始以前は、各銀行が独自サービスを用意して提供していました。(今も提供しています)
ただ、それぞれ使い勝手等が異なる為、今は主要銀行等をまたいで利用できる「PayNow」の普及が広まっているようです。
「PayNow」と連携している銀行および非金融機関について
2021年6月現在、「PayNow」と連携している銀行および非金融機関は以下の通りです。
メジャーなところは網羅されていますね。
- Bank of China
- Citibank Singapore
- DBS / POSB Bank
- HSBC
- Industrial and Commercial Bank of China Limited
- Maybank
- OCBC Bank
- Standard Chartered Bank
- UOB
- GrabPay
- LiquidPay
- Singtel Dash
出典:シンガポール銀行協会(The Association of Banks in Singapore)
「PayNow」を使い始める為に必要な設定方法
「PayNow」で現金を受け取る為には、まず最初に自分自身の「銀行口座」と「携帯電話番号」を紐づける必要があります。
銀行自体は「携帯電話番号」情報を持っていますが、「PayNow」で使用する「銀行口座」と「携帯電話番号」を紐づける、という作業となります。
特に利用者の多いと思われる「シンガポール資本の三大銀行」の設定マニュアルは、以下の通りです。
DBS銀行
OCBC銀行
UOB銀行
サンプルとしまして、OCBC銀行の場合、下記のような流れとなります。
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「PayNow」による送金方法
前提条件
送金先である相手側も「PayNow」設定している(「銀行口座」と「携帯電話番号」を紐づけている)必要があります。
送金元となる自分自身の銀行のインターネットバンキング(Web)や携帯アプリから、「PayNow」の送金を行います。
送金先の「携帯電話番号」を確認した後、「送金額」とあわせて登録するだけで完了です。送金手続き完了後、SMSが届きます。
(送金前の確認画面で、「送金先の相手の名前」が表示されますので、完了までにダブルチェックも可能です)
サンプルとしまして、OCBC銀行(携帯アプリ)の場合、下記のような流れとなります。
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まとめ
いかがでしょうか。導入方法も利用方法も、とても簡単なことがおわかりいただけたかと思います。
飲み会やプレゼント購入時など、割り勘での現金のやり取り等は面倒なことが多いので、今後ますます、「PayNow」のような送金サービスが主流になってくると思います。
「PayNow」は間口の広いサービスですので、おすすめです!
この記事のまとめ
「PayNow」は複数の主要銀行および非金融機関と連携し、広く普及している
「PayNow」を利用する為には、まず自分の「銀行口座」と「携帯電話番号」を紐づける
「PayNow」経由で送金する場合、相手の「携帯電話番号」と「送金額」がわかれば可能(相手側も「PayNow」設定が完了している前提)